続々と寄せられた寄付に、ハダ氏・シナー女史からの感謝メッセージ動画が届きました。 | 一般社団法人 南モンゴル自由民主運動基金 Webサイト

続々と寄せられた寄付に、ハダ氏・シナー女史からの感謝メッセージ動画が届きました。


解放後も続く、中国当局のハダ氏の生活への圧迫。南モンゴルの現地の若者が募金活動を開始。日本からもご支援頂けないでしょうか。

上記記事でご紹介いたしました南モンゴルの若者による募金活動ですが、日本国内を含む全世界から続々と寄付が集まっております。この場を借りて、日本人をはじめとする各民族の皆様に感謝申し上げます。

また、寄付に対するハダ氏と妻のシナー女史からの感謝メッセージ動画も到着致しました。どうぞご覧下さい。動画の中でお二人が述べている通り、この募金活動についても当局の恫喝・拘束などが行われており、中国国内のモンゴル人が寄付を継続することは大変危険な状態にあります。中国当局のけして手の届かない場所にいらっしゃる皆様に、改めてハダ氏の家族へのご支援をお願いする次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 


 

ハダ氏の、今まで応援してくださった皆様への感謝のメッセージ 2014年12月28日

 経済的にご支援を頂いた皆様へ。

 こんにちは。私は19年間の牢獄生活から出てきたばかりですが、家族3人の生活が危機的な状況に追い詰められました。それは、(当局が)妻の書店経営を阻止し、息子がアルバイトする機会すら封じたことからであります。

 もしも、私たちが自分たちの“市民権を放棄”したならば、きっと(当局からの処遇は)今の程度にはならないのでしょう。すなわち、海外マスコミ・メディアの取材を受けない、自分の思想を捨て、彼ら(内モンゴル自治区当局)の言うことを聞き、彼らの注文通りに動けば……食べることは維持できる、ということです。

 親戚たちが少額ながら援助をしてくれたお金で日々を維持しつつも、今後の生活存続のことでたいへん困っておりました。そのとき、皆様が暖かい心で援助し、重圧を軽くしてくれました。ここで私は一家を代表して心から感謝の御礼を申し上げます。この支援はただ、私たちの生活の維持に役に立っただけなく、もっと重要なのは精神的な支えであります。モンゴル人を含めた世界中の人たちが全力で応援してくれていることは、民族の圧迫に抗議する我々の闘争が合法的な行為であるということを証明してくれました。今まで、私たちはこのような応援を力にして頑張ってきましたし、今後とも闘争を続けていきます。我々には、闘争の道しかありません。民族の圧迫に反対する役目しかないのです。

 最後に、皆様に深い御礼を申し上げますと共に、(中国)国内のモンゴル人同胞からは、我々に対する今後の(経済的)支援を停止していただきたいのです。なぜならば、現在政治的状況があまりにも厳しいからです。シリンゴル盟(Shilingol ayimag)のイリチ(Ilchi)という青年が若者たちに募金のことを呼びかけようとして警察に拘束された事例が既にあります。もちろん彼はしばらくしてから釈放されましたが、このようなことが再び起こらないとは誰も言えないのです。

 このことと同時に言いたいのは、同胞たちの期待を絶対裏切ることはしないということです。皆様の援助してくださったお金で、贅沢はしません、微力ながら、民族の利益のため、自分のすべてを捧げます。

 

シナー女史の感謝メッセージ 2014年12月28日

 2014年12月9日、19年間も牢屋に閉じ込められたハダはやっと生きて刑務所から出てきました。釈放された彼は多くのマスコミとメディアの取材を受け、自らの刑務所の中での遭遇や、わが家族の現状及び今後の計画について語りました。

 現在のハダは19年前のハダと別人のようになりました。20年弱の懲役を受けた彼は心身ともに大きなダメージを受けました。12月23日に自由アジア放送(RFA)で「ハダ氏一家3人の生活の存続が当面の大きな問題になっている(异议人士哈达发布申诉状内容 一家三口生存问题成当务之急)」との記事が載ったあと、日本にいるモンゴル人の同胞が迅速に行動し、次の23日に第1回目の寄付金を送金してくれました。同時に彼らはモンゴル語の呼び掛け文と私の銀行口座をネットで公開して、さらに多くの人々へ呼び掛けてくれました。それから、寄付のお金が次々と私の口座に振り込まれたのです。いま12月27日の夜ですが、今までに私たちは国内外の人たちからの寄付金、計6538人民元(1元=19.2円で換算すると12万5739円)を受け取ることができました。私たちの電話はブロックされているため、多くの人たちがネット上で応援のメッセージや、続けての寄付を表明してくださいっています。私はまず家族全員を代表して、支援の暖かい手を差し伸べてくれた国内外の各民族の皆様に深い御礼を申し上げます。

 次に、皆様に自分自身の正直な気持ちを述べたいと思っています。現在皆様が支援してくれたこの金は、我々3人の半年の生活費には十分だと思います。また皆様の生活も大変であるかと思います。特に(中国)国内の(モンゴル人の)個人は、今後お金を振り込まないでいただきたいのです。逆にあなたがたをトラブルに巻き込むことになるかもしれないからです。皆様もお聞きになったかもしれませんが、ハダが釈放された次の日に、シリンゴル盟のモンゴル人の若者が電話をかけてきて挨拶し、またハダに寄付金を送ると言ってくれたのですが、すぐ当局の恫喝を受け、携帯電話まで奪われました。内モンゴル自治区のこのように深刻な政治環境の中、皆様の安全をも考えないといけません。(中国)国内の方は寄付しない選択が一番であるかと思います。そうして頂かなければ、我々一家3人は罪悪感を感じてしまうのです。

 最後に改めて。国内外の各民族の方々が、私たちの苦しいときに、再び援助の暖かい手を伸ばして私たちの心を温めてくれました。ハダとわが家族三人が今日まで来られたのは、正義感と良識のある方々の、多方面からの支持は欠かせませんでした。あなたたちの経済的な援助は、釈放されたばかりのハダの(健康が)正常に回復することと、社会を理解することのために大きなパワーになってくれると思っています。次々と寄付されたこのお金には、道徳と正義の支持が含まれていると思います。私たちはこれをとても大切にし、続けて進んでいきます。